バリ島出身のシェフが腕をふるうインドネシア料理専門店 ワルンマタハリ
トヨタファイナンス株式会社 営業推進部発行
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「Harmony」ハーモニー 1/2 January,February 2002

に「ワルンマタハリ」が紹介されました。
そのインドネシア料理店には、週に2度も訪れる常連客も少なくないという。
スパイスには不慣れな日本人を、そこまで魅了したインドネシア料理店とは、いったいどんな店なのだろうか。
「ここでしかたべられない、バリの家庭の味」
「これはバリのレストランでも食べられないよ」。

そう言ってシェフのラスナさんが出してくれたのは、「SUP SEAFOOD(スプ シーフード)」と呼ばれるシーフード鍋だった。

小皿に取ろうとスプーンを入れると、エビや白身魚、ホタテや、海藻、葉野菜などが、鍋中にゴロゴロとしているのが分かる。
そしてひと口スープをすすれば、じわりと広がる海の香り・・・最後にコリアンダーやナツメグが、爽やかな後味を残してくれる。
スプ シーフード

海の香りにスパイスの爽やかな香りがぎっしりと詰まったシーフード鍋。
魚の卵でとったスープには、魚介類や海藻、野菜がたっぷり。
シェフのラスナさんが、漁師の父親と一緒に作ったという思い出の味。
「バリのレストランでも食べられない、バリの家庭料理を出す店」
ここは広島市内の繁華街から少し離れた所に位置するインドネシア屋台料理店、ワルンマタハリである。
インドネシア語で「太陽の屋台」を意味するこの店は、バリ島出身のラスナさんが、バリのことを日本人にもっとよく知ってもらいたいと、2年前にオープンした。
ビルの1階をよしずでくるりと囲い、他と一線を画す店の中に入ると、土壁にほどよく飾られた、バリの調度品・・・
こじんまりとしていながらもバリ独特の品のより落ち着いた空間が広がっている。
興味があれば、インドネシアの伝統音楽やダンスの映像も楽しめるということだ。
 土壁に飾られているのはバリの髪飾り
 車を運転しないなら
 ヤシの花やココナツシュガー等を原料としたバリのフルーティな酒は、ぜひ口にしたい。
 のんびりとくつろげる家庭のような温かい店の雰囲気は、
 絶妙に配置されたインテリアと、
 ラスナさんの明るい人柄が作り出している。
ルンピア ゴレン ケジュ

パセリ入りモッツァレラチーズの春巻き
特製のマヨネーズとターメリックソースをつけて食べる。
春巻きの皮、チーズのコク、パセリの青い香り、
ターメリックの爽やかな風味、マヨネーズの酸味・・・
すべての調和を見事に計算した絶品。
イカン ペペス

ラスナさんが自ら市場に足を運び、厳しい目で厳選したスズキを、
野菜チェツネやコリアンダー、酢などのスースをつけて丸焼きに。
さっぱりとした白身に、野菜の甘い香りと酢の酸味がよく合う。
ナシ ゴレン

バリ風焼き飯

ネギ油の香ばしさと、ふんだんに使用している新鮮な魚介類の旨みが、
米のひと粒ひと粒にまで行き渡っている。
目玉焼きのトロリとした黄身をくずし、混ぜながら食べると、
またひと味違うマイルドなおいしさに。
ピサン ゴレン アイス

ココナツ風味の衣で揚げたバナナのフリッター
を、バニラアイスと一緒に食べる。
揚げたての温かいバナナと、冷たいアイスクリームの組み合わせは味・食感ともに不思議なおいしさ。
最後にほんわりとココナツの風味が香る。
「料理は7歳のころからやってましたからね」
わら葺き屋根のあるカウンターの先には、きれいに片付けられたキッチン。
料理をオーダーしても、準備から始めるとすると、出てくるまでにはかなり時間がかかるだろうという勝手な予想を裏切り、
数分で次々と素早く料理を出すラスナさんの手際のよさには、ただ驚くばかりである。

「料理は7歳のころからやってましたからね。
両親が離婚して、私が漁師のお父さんと、小さい弟、妹たちに食事を作らないといけなかったから。
水にターメリックを入れてみたり、そこに塩・コショウしたりして(笑)。いろいろ研究しましたよ」
店内の調度品やスパイスは、ラスナさんがバリに帰ったときに買ってくるもの。
店内には料理のみならず、バリの生活の香りも漂う。
年に2回は必ずバリに帰り、新しい味を探しつづけている
ラスナさんは、日本に来て8年たった今でも、年に2回は必ずバリに帰り、新しい味を探しつづけている。
そこで何よりも大切なのは、景色も料理も少しずつ変化する故郷を見て、自分ももっと頑張らなければという気持ちになることだという。

そして「バリの料理を日本の人に、いかに楽しんでもらうか」というラスナさんの探究心は、バリの料理をたちまち「ラスナ式創作料理」へと発展させる。

「バリの料理をベースに、いろいろな料理も試しています。ここでしか食べられないものを出したいから。
日本の人は大抵、すごく辛いのはダメだから、辛味と塩だけは、バリより少し控えて食べやすくしています。
現地の辛さを試したいということであれば、もちろんありのままのインドネシア料理を出しますけどね」
「スパイスの絶妙な組み合わせによる独特の香り」と「繊細で奥深い味」
日本でもエスニックと呼ばれる料理は、ずいぶんと定着し、日常的に食べられるようになった。
しかし、インドネシア料理とは?と聞かれ、果たしてどれだけの人がその味を鮮明に思い出すことができるだろうか。

もし曖昧な記憶で終わってしまうのであれば、本当においしいインドネシア料理を味わいに、ぜひワルンマタハリへ足を運んで欲しい。
ラスナさんが作る料理の「スパイスの絶妙な組み合わせによる独特な香り」と、「繊細で奥深い味」は、必ず記憶の片隅に残るはずだ

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